以前の記事で瞑想は「今、ここにある事象に意識を集中すること」と定義しました。参照:瞑想について
静座瞑想では「呼吸」に意識を集中し、ボディスキャンでは体の一部に意識を集中しました。
今回は「歩く」という動作に意識を集中する「歩行瞑想」をご紹介したいと思います。
歩行瞑想とは
歩行瞑想は文字通り「歩く」という日常普通に行う行為に意識を集中する瞑想法です。
歩きながら「歩く」という行為に専念し、自分が今歩いているということに意識を集中します。
「歩く」という行為は普通無意識に行われますが「どのように歩いているのか」意識を集中すると、それは立派な瞑想となるわけです。
禅宗のお坊さんが長時間坐禅をするとき、途中で経行(きんひん)というゆっくりとした歩行を間に行いますが、これも一種の歩行瞑想であると考えられます。
歩行瞑想の行い方
視点
景色などに心がとらわれないように、視点は前方に固定します。
目的地は設定しない
心がとらわれるような目的地を設定してしまうと集中の妨げになるので、目的地を意識しないような所を歩きます。
例えば、部屋の中をぐるぐる回るとか、細い道を行ったり来たりするとか、目新しいものにとらわれず歩けるいつも通勤で歩く駅までの道とかです。
足の感覚と動きに集中してみる
1.地面に着けた方の足に十分注意を集中する
2.地面に着けた足に徐々に体重がかかる
3.それにつれてもう一方の足が上がる
4.上がった足が前方に動く
5.前方に動いた足が地面に着く
この足の動作と、足の裏に感じる体重に意識を集中する。
意識がそれたことに気づいたら戻す
意識が「足の感覚と動き」からそれたら、また「足の感覚と動き」に意識を戻します。
歩行瞑想のメリット
瞑想の効果は、それた意識を集中の対象に戻すことにより得られると言われています。したがって、静座瞑想などでは意識がちょくちょくそれる初心者ほど効果が上がりますが、上級者になるほど意識がそれなくなるので、初心者のころほど効果が上がらなくなると言われています。
歩行瞑想のように動きのあるものに意識を集中すると、常に「意識を集中しなおす」ということが繰り返されますので、効果が上がりやすいと考えられます。
また、慣れてきたら通勤の時とかに行うことができるので、わざわざ時間を取らなくて良いというメリットもあります。
歩行瞑想 まとめ
歩行瞑想について述べてきましたが、くれぐれも事故などに合わないように、危険のないところで行ってください。
慣れてきたら日常の生活の中で気軽に行えるようになるかもしれません。家の中の歩行は「歩行瞑想」で行うと決めたら、けっこう瞑想できますね。


